小児科と内科の診療内容に大きな違いはなく、小児科でも内科的な疾患を診たり、内科でも小児科の疾患を治療したりすることが可能です。そのため、子どもの場合は小児科はもちろん、内科でも治療を受けられます。そうした中で唯一、小児科と内科の違いとして挙げられるのが、診療対象となる年齢です。内科は子どもから高齢者まで幅広い年齢層の人が受診できるのに対して、小児科は一般的に15歳までが対象として考えられています。

しかし、実際には小児科の対象年齢は定められておらず、成人していても小児科で治療を受けられるのが現状です。子どもは15歳以上になると羞恥心が芽生えることが多いため、15歳前後で小児科から内科に移行するケースが多く見受けられます。このことから、小児科は15歳まで、それ以降は内科を受診するのが一般的な考えとなっているのです。ちなみに、内科では15歳未満の子どもの診療にも対応していますが、あまり小さい子どもだと正確な診断が難しくなることもあります。そのため、15歳未満は小児科を受診するように薦められることが多いのです。

特に子どもは、小児特有の疾患を発症している可能性もあるでしょう。より正確に診断や検査、治療を受けたい場合はやはり小児科が得策です。このように、小児科と内科には大きな違いはないものの、一般的な考えとして対象となる年齢が異なる点が挙げられるでしょう。また、小児科は専門性の高い診療科のため、小児疾患に強いという点でも異なります。